No.2068 師走のマーチ
『師走のマーチ』
タンタカ、タンタカ。
走る。走る。
サラリーマンが横断歩道を走る。
走る。走る。
女子高生がコンビニに走る。 続きを読む
★ How to サンタクロース ★
「皆さん、こんにちは。
『大人のテクニック講座』、
記念すべき第100回目のゲストは
クリスマスイブに夢を与え続けて60年、
今や国民的人気を誇る散田 苦労州さんです。
散田さん、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」 続きを読む
大みそかは雪だった。
大阪の高速もストップしてたので、
神戸まで一般道を走り、
ポートアイランドにある某ホテルに到着。
2004年の年越しは、なぜか家族揃って
ホテルで過ごすことになっていた。
姉夫婦とうち夫婦が実家に帰ったら
「狭くなる」という親父の一言で。 続きを読む
世界的に有名な犯罪組織、マフィア。
彼らは金と権力を得るためなら手段を選ばないという。
たとえ、爆弾を仕掛けた列車に、
愛する自分の家族が乗っていたとしても。
今も昔も、 続きを読む
昨年末の大晦日、
梅田の阪急の地下でお土産を買ってから、
初めて2人でうちの実家へ帰った。
親父にオカン、
姉夫婦に子どもの優太郎、
そして僕たち2人。
ずっと4人だった家族が7人になり、
狭い家がより一層狭く感じた。 続きを読む
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2003 イヴの夜 11景
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☆京阪電車の車内で
手をつなぎ寄り添うカップル
☆横断歩道で信号を待ちながら、
携帯電話で誰かにメールを送るOL
☆堂島にあるビルの窓灯りでできたサンタの顔を 続きを読む
4月1日。手の平から汗が止まらない。
だまされちゃいけない。エイプリルフール。
すべてのものが、今日は信じられない。
街行く人も、新聞も、テレビも。
おっと来た。友人からのメールだ。 続きを読む
昨日のイブは、決して幸せじゃない…はずだった。
好きな人のそばにいられず、急に仕事も入り、
なんだかせわしなくドタバタ。
せめてサンタに会いたくてピザをとったら、
お兄ちゃんがフツーの服装でやってきて、
無愛想に
「…2100円になります」
とポツリ。 続きを読む
「5円玉がはいってもエエかいのぉ?」
タバコ屋のおばあちゃんは、しわしわの手を差し出し、
10円玉4枚と、5円玉2枚のお釣を僕に手渡した。
硬貨からかすかに感じる、
おばあちゃんの手のぬくもり。
まぎれもない、人の温かさ。 続きを読む
昨日のクリスマスイブ、
寝る前にぼーっと色んな想い出を探していた。
「オレって、いつまでサンタさんを信じてたんやろ…」
忘れもしない、5歳の頃。
朝起きると、2段ベッドの上の 続きを読む
河辺で花火大会を観た。
色んな声が聞こえてきた。
「今日だけは、放火してる人に拍手」 ~33歳・警官~
「あの火だけは、消したくないんだ」 ~28歳・消防士~ 続きを読む
12月がやってきた。
師も走るほど忙しい、この月が。
クリスマスやら忘年会やらカウントダウンやら、
とにかくこの月は忙しい。
毎年12月になると、
高校に内緒でバイトを始めた時の失敗を思いだす。 続きを読む
マッチをすって煙草に火をつけたら、
隣で女がこう言った。 続きを読む
おばあさんが見上げる。
熟年夫婦が弁当を広げる。
町内会のカラオケが始まる。
ピンクのアフロのカツラをかぶったおばさんが踊りだす。
カップルがそれを見て笑う。 続きを読む