No.614 雨の日のオニごっこ
僕が畳の上に新聞を広げて見ようとすると、
オカンが横で新聞チラシを見始める。
僕が洗面台で歯を磨こうとすると、
オカンが隣で洗濯を始める。
持って帰ったパソコンをつなげようとしていると、
やっぱりオカンが隣でパソコンをのぞきはじめた。 続きを読む
僕が畳の上に新聞を広げて見ようとすると、
オカンが横で新聞チラシを見始める。
僕が洗面台で歯を磨こうとすると、
オカンが隣で洗濯を始める。
持って帰ったパソコンをつなげようとしていると、
やっぱりオカンが隣でパソコンをのぞきはじめた。 続きを読む
野球を始めたのは4歳の頃。
「始めた」と言っても、
買ってもらったプラスチックのバットを
振りまわすだけだったんけど。
小学生になった頃。
ゴムボールを使って、
オヤジとキャッチボールやバッティングを始めた。 続きを読む
届けばいいのにな。
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拝啓 郵便ポスト様
電子メ-ルとやらが一般的になった昨今、
手紙の数も随分と減ったことと思いますが、
あなた様はいかがお過ごしでしょうか。 続きを読む
(冬休みシリ-ズ第3弾)
実家に帰ると、せつなくなる瞬間が3回ある。
今年の冬もそうだった。
年明け3日の夕方に大阪を出た僕は、
高校時代の友人との飲み会に間に合わせるために、 続きを読む
昨日のクリスマスイブ、
寝る前にぼーっと色んな想い出を探していた。
「オレって、いつまでサンタさんを信じてたんやろ…」
忘れもしない、5歳の頃。
朝起きると、2段ベッドの上の 続きを読む
オカンはたいていヤクルトを大量買いして、
友達に飲み放題と言って配る。
「冷蔵庫には牛乳もあるから」と言ってアピールする。
オカンはたいていリンゴをむく。
必ずミカンもついてくる。
「どこに隠してたんだ」というような、 続きを読む
「ふー」
慣れない礼服を着た僕は、JR京都駅に立っていた。
平成12年10月14日 土曜日。
姉の結婚式の日。
駅を出た僕は、大きく呼吸をしてから
式場である京都センチュリーホテルに向かった。 続きを読む
ゴ-ルデンウィ-ク中、実家に帰った。
ついこの間帰ったばかりなのに、
やっぱりどこか懐かしかった。
毎晩深夜までツレと遊んで、
4時に寝て12時頃に起きる生活。
その日も昼頃目を覚まして、1階の食卓に行くと、
親父がテレビをつけたまま
新聞を読んでくつろいでいた。 続きを読む
休みの間に 一日だけ実家に帰った。
毎度のごとく 俺が帰ると家が騒然とする。
「夜10時に帰る」といって、
ちょうどその時間に家に着く。
ピンポ~ン。
まず出迎えるのは、 続きを読む
僕が高校生ぐらいの時に、
親父が
「会社の新製品のために、アメリカを見学する」
と言って、2週間弱アメリカに行く事になった。
親父にとっては初めての海外。
ましてや、ずっと関西に住んできた親父が
関西弁はともかく英語なんて。 続きを読む
休みに姉キから電話があった。
「いやっほぅ-!元気?」
相変わらずのハイテンション。
何でも親父が勤続30周年を迎えたとかで、
会社から海外旅行をプレゼントされたらしい。
で、うちのオカンが 続きを読む
「誰かおるの分かっとんねんぞぉ-」と、一発かましてから
いつもどおりの一人の部屋に帰宅。
ふと見ると、留守番電話でランプが点滅している。
再生を押すと、まずは母の声。
「生きてるんですか、死んでるんですか-? 続きを読む
数年前、家族で京都の田舎に帰ってた時、
「男は買いだしに行ってこーい」という事で
親父と二人で車に乗り 隣町につながる山道を走っていた。
人気のないなだらかな道に差しかかったその時、
親父が不意に ゆっくりと車を止めた。 続きを読む
●今日のおはなし No.1101●
「ああ、完全に折れてますね。
手術と入院が必要ですが、どうされます?」
薄暗いレントゲン室で仰向けに寝かされたまま、
突然投げかけられたその言葉に、しばし言葉を失った。
「…え? 骨折? 手術ですか?」 続きを読む